パージ剤 高洗浄タイプ-黒点不良の改善に、射出成形機専用のプラスチック洗浄剤の無償サンプル受付中

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パージ剤 ecomaru

プラスチック成形における黒点不良対策 Q&A



黒点不良は、プラスチック成形の現場で頻繁に発生し、その原因や対策が多岐にわたる厄介なトラブルのひとつです。本Q&Aでは、主に黒点不良の原因から対策、そして高洗浄パージ剤「ecomaru」の特長についてわかりやすくまとめています。

1. 黒点不良の主な発生原因は何ですか?

A: 黒点不良が生じる主な要因としては、以下のような原因があげられます。

  • 材料投入時の異物混入
  • 成形機シリンダー内壁での熱分解・架橋による樹脂の炭化・付着
  • 成形終了後にシリンダーやスクリュー内に残った樹脂が酸化・炭化すること
  • 難燃樹脂など、炭化しやすい樹脂の滞留
  • 金型開閉時の異物付着

2. 従来の黒点対策としてはどのような方法がありますか?

A: 黒点不良対策はさまざまですが、代表的には以下の方法があります。

  • 原料の精製や取扱いの注意
  • 加工条件(温度や圧力)の適切な設定
  • 樹脂流路や金型の定期清掃
  • 加工機器の整備・修理
  • スクリューなどの分解清掃による炭化物除去
  • パージ剤(洗浄剤ペレット)を用いたシリンダー内部の洗浄

3. パージ剤にはいくつかの種類があるようですが、黒点対策にはどれが有効ですか?

A: パージ剤の種類は大きく分けて、以下の3タイプがあります。

  • ガラスフィラー入りタイプ
  • 界面活性タイプ
  • 発泡タイプ

黒点や炭化物には、ガラス繊維を含んだガラスフィラー入りタイプが強い摩擦力で炭化物を除去できるため有効とされています。一方、界面活性タイプは排出性を高め、発泡タイプはスクリュー壁面のこびりつきを除去しやすい特長があります。

4. ガラスフィラー入りパージ剤のメリットとデメリットは何ですか?

メリット: スクリューやシリンダーにこびりついた炭化物を強力に除去できる。

デメリット: ガラス繊維によるスクリュー摩耗の懸念や、パージ剤に含まれるガラス繊維の排出管理が必要。場合によっては、ガラス残りを懸念して二度洗いを行うこともあります。

5. 高洗浄パージ剤「ecomaru」は、従来のガラスフィラー入りパージ剤と何が違うのですか?

A: ecomaruは、従来のガラスファイバー(GF)ではなくグラスウール(GW)を世界で初めて採用したパージ剤です。グラスウールはGFに比べて繊維長が短く、繊維径が細く柔らかいため、微細な隙間にまで入り込み、炭化物などの汚れを効率的に削ぎ落とします。

6. ecomaruはなぜ高い洗浄力を発揮できるのですか?

  • グラスウールはGFと比べて無数のガラス繊維角を持ち、比表面積が非常に大きい。
  • 同じ容積あたりに含まれるガラス繊維の本数がGFの60~70倍にもなる。
  • そのため隅々まできめ細かく汚れを削ぎ落とすことができ、高洗浄力が実現されています。

7. ecomaruは成形機(スクリューやバレル)を傷つけにくいというのは本当ですか?

A: はい、グラスウールが繊維長が短く、繊維径が細く柔らかいため、金属摩耗を抑制できると考えられます。パージ後に排出される樹脂の表面も滑らかで、従来のガラスファイバー入りパージ剤のようなザラザラ感が比較的少ないことも特徴です。

8. ecomaruはガラス残りが少なく、排出性が良いと聞きましたが?

A: その通りです。グラスウールのガラス繊維は細く短いため、ノズルなどの狭い部分でも排出されやすい構造になっています。洗浄後の「パージ剤残り」リスクが低いため、成形不良の発生を抑制できます。

9. ecomaruを使用する場合、二度洗いは必要ですか?

A: 多くのケースでは二度洗い不要です。ガラスフィラー入りでありながら、後続樹脂への置換性が高いため、パージ工程を短縮できます。ただし、透明品の成型や樹脂によっては二度洗いを行った方が良い場合もあります。

10. ecomaruにはどのようなグレードがありますか?

A: 現在、GSS、GWS、GWPの3グレードがあり、幅広い樹脂と用途に対応しています。

11. 各グレード(GSS、GWS、GWP)はそれぞれどのような特徴を持っていますか?

グレード 特徴 原料・温度範囲
GSS ハイグレード品
炭化物除去・色替え・樹脂替えを幅広くカバー
最高クラスの洗浄力と後続置換性を両立
原料:AS樹脂 + GW
温度範囲:200~330℃
GWS 炭化物除去性を特に重視
適用樹脂・温度帯が広くバランス重視
ショートパージに推奨
原料:AS樹脂 + GW
温度範囲:200~320℃
GWP オレフィン系ハイグレード品
ガラス繊維の排出性を重視し、色替えや樹脂替えで高い効果
高洗浄力と優れた後続樹脂置換性
原料:PP樹脂 + GW
温度範囲:180~280℃
オレフィン系樹脂(PP, PE, PS系)に推奨

12. 使用する樹脂の種類によって、推奨されるecomaruのグレードはありますか?

A: はい、樹脂によって下記のような推奨グレードがあります。

  • PP、PE、PS系(オレフィン系樹脂)
    色替え・樹脂替え:GWP
    炭化物対策:GSS
  • ABS系、PA6/66、PBT
    GSS または GWS
  • POM
    色替え・樹脂替え:GWP
    炭化物対策:GSS または GWS
  • PA6T/9T
    GSS
  • PC
    成形温度に応じてGSS または GWS

詳細はグレード一覧や個別のご相談でご確認ください。

13. ecomaruの効果を最大限に引き出すための推奨パージ方法はありますか?

A: 主にGSS/GWPグレードは自動パージ、GWSグレードはショートパージが推奨されています。

推奨以外のパージ方法でも効果は発揮できます。特に、射出速度を上げてパージを行うと洗浄効果が向上します。ショートパージは、計量量を少なくし、高速射出を繰り返す方法です。

14. ecomaruの使用量の目安はどれくらいですか?

A: 成形機の型締力に応じて、以下の目安量が提示されています。

  • 80トン機:0.2~0.4kg
  • 550トン機:1.5~2.5kg
  • 1300トン機:6.0~8.0kg

機械の汚れ具合によっては初回使用時や汚れが多い場合、目安以上の量が必要となることがあります。

15. ホットランナーやコールドランナー、休日のシールにも使用できますか?

A: いいえ、ホットランナー、コールドランナー、および休日シールには使用を推奨していません。グラス繊維が冷えて固まると、装置故障につながる可能性があるためです。

16. ecomaruを使用することで、黒点不良率はどれくらい改善されますか?

A: 成形環境や課題によって異なりますが、実績として黒点不良率が10%超から2%台に減少した例や、5~30%から0.1%に減少した例、4%から1%に減少した例などが報告されています。継続的に使用することで、より効果を発揮しやすくなります。

17. 分解清掃の頻度を減らす、あるいは代替としてecomaruは使えますか?

A: はい、ecomaruは分解清掃の代替効果が期待できるパージ剤です。定期的に使用して機械内部の炭化物を排出することで、スクリュー分解清掃の頻度を減らせる可能性があります。実際に約2週間(11営業日)毎日洗浄を行い、不良率を大幅に低減した事例もあります。

18. ecomaruの黒点除去効果を適切に評価するためのポイントは何ですか?

A: 主に以下の点に留意すると、より正確に効果を評価できます。

  • 評価前の不良率や洗浄時間、パージ剤使用量を把握しておく。
  • パージ後の一時的な「寝た子を起こす現象」(古い汚れが一気に出てくる現象)を考慮し、1週間~1ヶ月程度継続してから不良率の推移を観察する。
  • 不良率だけでなく、パージ剤使用量や洗浄時間、廃棄コストなども数値化してトータルコストを比較する。

19. ecomaruは環境に配慮した製品ですか?

A: はい。ecomaruはアップサイクル製品として、製品の約60%にリサイクル素材(断熱材として使用されたグラスウール端材など)を再利用しています。また、匂いや煙を抑えた設計により作業環境への負荷も軽減します。

20. ecomaruを試してみたいのですが、どうすれば良いですか?

A: ecomaruは無償サンプルを提供しています。

  • ウェブサイトのフォームまたは電話でお申し込み可能
  • 全グレードのサンプルを原則1袋(3kg)提供(最大2袋まで対応可)
  • 評価方法に関する情報もあわせてご案内します
  • 必要量や詳細については、お気軽にご相談ください。

 

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