プラスチックの黒点発生原因と対策
黒点不良の発生原因とメカニズム、黒点不良への対策やアプローチ方法を掲載しております。
難燃性樹脂(難燃グレード)と黒点不良
難燃性樹脂(難燃グレード)とは、プラスチック材料に難燃剤を添加し、燃えにくさ(難燃性)を考慮し、安全性を高めたプラスチックです。
POMと成形不良
ポリアセタール(Polyacetal)樹脂は、耐疲労性に優れた樹脂ですが、プラスチックの中でも燃えやすい素材で、多くの現場で黒点不良に悩みを抱えていると伺っております。
PA(ポリアミド、ナイロン)の黒点不良問題
ポリアミドの成形不良でてこずるものにガスの発生によるものがあります。吸湿性の高い樹脂のためか乾燥不足などがガスの原因となることが多いと伺います。
PBTの黒点不良問題
PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂は各メーカー難燃グレードを多く持っております。成形の現場では難燃剤入りはヤケや炭化物発生がしやすいという声をお聞きします。
PC(ポリカーボネート)と
黒点不良問題
ポリカーボネート(PC)はABS樹脂などを配合することで、精度の高いプラスチックを作ることができる素材ですが、洗浄しても解決できない黒点不良問題があります。
PP(ポリプロピレン)の
黒点不良問題
ポリプロピレンは、炭素と水素からなる重合体で、汎用樹脂の一種です。「洗浄性が良くても置換性が悪い。」「置換性が良いものは洗浄性が劣る。」といった悩みがあります。
ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)の
黒点不良問題
ABS樹脂は、アクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、スチレン(S)という3種類のモノマーを使ってつくられます。
PS(ポリスチレン)の
黒点不良問題
PSはGPPSとHIPSの2つに分けられ、GPPSは乳白色で衝撃に強く、HIPSはゴム成分を加えたことにより、色付きで衝撃と硬さのバランスに優れています。